呼吸について
●呼吸の特徴
人間は1日に約2万回の呼吸を行っている
●呼吸の種類
①外呼吸
- 外部の酸素を取り入れ、二酸化炭素を排出する
- 空気を体外へ排出する事を呼息運動
- 空気を肺に取り込む吸息運動とに分けられる
②内呼吸
- 取り入れた酸素を細胞が有機物として分解したり、ATPなどを産生したりする事
- 肺から取り込んだ酸素は、血液で各細胞へ送られる
- 酸素を取り込み不要になった二酸化炭素を血液中に放出する
●呼吸運動のバイオメカニクス
換気・・・空気を肺胞へ運ぶ
拡散・・・肺胞と毛細血管へ
血流・・・ヘモグロビンと結ぐした酸素を身体中へ運ぶ
神経
不随意呼吸(代謝性呼吸)
調整中枢は延髄・橋に存在し、体内の酸素・二酸化炭素量をチェックして呼吸をコントロールする
随意呼吸
中枢は、四肢の筋肉を動かす中枢と同じ大脳皮質にある
首や背中の外傷によって脊髄が損傷されると、人工呼吸等が必要になる
●関節
肋椎間節、胸肋関節の影響により、胸郭全体の可動性が決定される
①肋椎関節
胸椎と肋骨との間の関節
②胸肋関節
上位7対の肋軟骨と、胸骨の肋骨切痕の間の関節
●吸気(吸息運動)について
- 胸郭を拡張させ、肺を膨らませ息を吸う運動のこと
- 腹腔内は陰圧となる
- 横隔膜と外肋間筋は収縮し、頭部は膨張し後頭骨が上がり、仙骨は下制する
- 骨盤は僅かに後傾する
- この運動は交感神経優位に働く
- 胸郭上部に付着する筋肉が主に働く
①安静時吸気
- 横隔膜と外肋間筋の収縮で行われる
- 内肋間筋はほぼ関与しない
- 横隔膜や外肋間筋の収縮が十分に働かない場合、小胸筋や胸鎖乳突筋が代償で働く
その場合リブフレアになりやすく、腹腔内圧が上がらなくなる - 安静時に胸鎖乳突筋、斜角筋、肩甲挙筋などの頸部筋を使う癖があると肩凝りの原因となる
- 頸部の呼吸補助筋が働いている場合、安静時呼吸が肩が挙上する
- 腹部拡張前に方が挙上するなどの特徴が見られる
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